SNS絵描きの苦悩「数字がすべてのSNS社会に疲れる」

イラストSNSってつくづく博打と競争みたいだなと思うことが多々あります。

やってみないと分からない。
思いもよらないところで良い結果が出る。
いい評価がもらえたと思ったらいつの間にかブックマークが減っている。
しばらく経ってみるとまた増えてる。
これは大して見てもらえないだろうと投稿したものがウケる。
見てほしいものほど見てもらえない、スルーされる。
これの繰り返しです、私の場合は。
つまり不器用。

ネットの世界では需要とトレンドと数字が第一な傾向が強いので、なかなか思うような評価が得られなくて苦しむことがあるかもしれません。

けど、この競争強制SNS社会に飛び込んだ時点で描き手のあなたは立派なのです。おおげさな話とかではなく、勇者とかヒーローと呼んでもいいかもしれません。胸をはりましょう。

ところでSNSは場所によってはランキングシステムが存在します。ランキングの参加は選択制ではなく、強制的に全員参加させられます。

これって、イラストや漫画や小説で競争するように仕組まれているという見方もできるわけですが、数字での評価制度といい、いつから芸術やサブカルチャーは競技会みたいになってしまったんでしょうね。

むかし参加したコンテストでも互いの閲覧数を競い合うルールが設けられていたりしましたし、SNSはどうも評価基準が数字だのみなところがあります。

そのせいで数々の素晴らしい作品たちが埋もれてしまっているのは悲しいことです。

私はpixivで最近追加されたダッシュボードよりも、検索機能やオススメの精度を強化してほしいと感じています。元々検索ベタだからまあ、探しにくいんですよ。

SNSで競争心の強いタイプと、気の合う人たちだけで楽しくやっていきたいタイプが同じところに閉じ込められているのは、ある意味気の毒かもしれません。

余計な執着や対立を生まないためにも人がばらけるのが望ましいと思うのですが、今のところそういう動きはまだないですね。

pixivでは以前に運営がイラストレーターさんや絵師さんをないがしろにするような事件を起こしたことありました。

その時にpixiv運営側のやり方に嫌気がさしたイラストレーターさんや絵師さんが別のSNSに移動するという騒ぎがあったそうなのですが、結局そこまで大きく人が減るようなことにはならなかった。

人が多いところにいるほうがなにかとメリットがある。運営の方針には従いたくないけど、使わざるを得ないという方もいたことでしょう。

Twitterもpixivも今やオタクをやっている人なら当たり前のように使われているツールですが、数字による評価を非表示にできる機能が追加されたらいったいどういう影響が出るのか気になります。

これは今のところアプリを使うという手段でしか実現できませんが、数字を非表示にしたらお絵かきが平和にできるようになった、という声もありました。

みんな、自分の評価も他人の評価も気になっているんだね。つまらないことで疲れたりしたくないし、振り回されたくないってことかな。

私はランキングとか数字での評価はけっこう気にしていたほうですが、今はもうだいぶ落ち着いてきました。

SNSを使い続けているうちになんとなく、からくりとか仕組みとか傾向みたいなものがつかめるようになってきたからです。

もともと脳筋あがりの絵描きなので、SNSにおける数字やランキングはリアルのスポーツとは違うということに気づけなかったわけです(アホ)。

負けず嫌いの方はくれぐれもご用心ください。
瞬間芸や薄っぺらい見せかけのハリボテにだまされないように。

どうでもいいことにメンタルを削られる必要なんかないのです。

あなたはあなたのベストを尽くすことがなによりも大事なのです。

描きたいもの、表現したいもの、沢山あるならそれだけを考えましょう。
次もまた、素敵な作品がうまれるに違いないと自分を信じてください。

だいじょうぶ、SNSで疲れたり悩んだりしているのはあなただけじゃないから。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

※この記事は以前投稿した「博打と競争強制イラストSNS社会【風景画23枚】前半」と「博打と競争強制イラストSNS社会【風景画13枚】後半」というタイトルの記事から一部抜粋して加筆修正したものです。

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