SNS絵描きの苦悩「神絵師のきまぐれに負ける古参絵師」

「SNS絵描きの〇〇シリーズ」は深海碧の醜い部分をさらけ出すシリーズにしようと思います。
陽キャ畑陰キャ育ちの経験と知識がだれかのお役に立てたら幸いです。

タイトルにあるこの「神絵師」という存在は毒にも薬にもなりうるのである意味無敵な方々です。
ただの絵描きがSNS全盛期を乗り切るには、神絵師との「心の距離のとり方」が大事になってきます。
感情がゆさぶられて疲れてしまったら、SNSから離れるのも一つの方法です。

今回は私が二次創作をやっていた時にぶち当たった神絵師への嫉妬のお話です。

数年前、私はpixivに自分が幼いころから好きだったとあるジャンルのファンアートを投稿しました。

このジャンルは10代の頃にいちどファンサイトを作り、30代に入って再びサイトを作るくらい熱を入れていました。
SNSでも他のファンの方々と同様に、自分の「好き」を表現してみようと考えたのです。

投稿したあとは自ジャンルの作品を見るために、ジャンルタグから投稿作品一覧にとびました。
みんながどんな作品を描いているのかとても気になったのです。

ずらりと並ぶファンアート群のサムネイル。
たくさんの同士たちの愛と萌えとパワーがつまった作品はどれもステキでした。

もともと斜陽ジャンル(創作する人が少ない)だったので、同じ作品を愛する人がいるという事実がわかっただけでもうれしかった。

なつかしさに浸り、好きなキャラへの気持ちのこもったイラストを見て、自分ももっと描こうという良い循環が心の中にうまれました。

ところがどっこい、そんな気分をめった打ちにするような事件がおきました。

そう、自ジャンルのファンアートを描いた神絵師の作品を見つけてしまったのです。

神絵師の定義をこの記事内では「絵が上手くていろんなジャンルも描く人気のユーザー」とします。

私はSNS内においては、自ジャンルのファンアートで好みの作品を見つけたら必ずその人のユーザーページに飛んでいました。
ほかに見逃しているかもしれない作品があるかもしれないので、知りたくなるのです。

この神絵師の方は自ジャンルのファンアートに関しては一枚きりの投稿でした。
ほかの作品も見ましたが、多趣味らしく、いろんな二次創作をされていました。

人気の方らしくたくさんの評価がついていました。
昔のpixivは点数制だったので、点数がかるく数万点は超えていましたね。
ブックマークやコメントもにぎやかでした。

神絵師の人気と存在感の大きさをはじめて目の当たりにしたときの古参ファンの気持ちがわかるでしょうか

もう、開いた口がふさがらないですよ。

この神絵師の方も「自分のスキ」に従ったのだということは理解できます。
それに関して誰も責める権利はありません。

頭ではわかっているんだけど、それでもなにか、なにか、腑に落ちない。

「ほかのファンの方の作品と比べるとあきらかに落書きとかラフレベルじゃないか」

「このイラストの元ネタを知っている人はどのくらいいるんだ?」

「このキャラクターが人気だから描いたんじゃないの?」

「自ジャンルのファンアートの中でも過大評価されすぎじゃないの?」

私の中でいろんな感情が頭の中でうずまいていました。

よりにもよって、自ジャンルの投稿されている全ての作品の中で、落書き&ラフ並のクオリティのイラストがトップだなんて信じられなかったのです。

長年ファンをやっていて、同人サイトも作ったことがあるけど、ここまでショックを受けることはなかった。

完全に数字と人気に嫉妬していました。
SNSで悔しいと感じたいちばん古い経験がこのときのエピソードだと思います。

私はこの時ちょうど、二度目となる自ジャンルの同人サイトをつくってブログも設けていたので、おとなしく引きこもることにしました。

勝手に嫉妬して勝手にふてくされる。
もうこの時すでに30歳を超えていたのに、ずいぶん幼稚な精神だったなとあきれてしまいます。

ただ、おそろしいことにこの「嫉妬」という感情、いまだに現役ですからね。
SNS絵描きにとっていちばん仲良くしないといけない相手かもしれない。

SNSとの付き合い方についてはまだまだわからないことだらけです。

二次創作って、作品やキャラクターをどれだけ長く深く愛していても、神絵師の人気というパワーが圧倒するんですね。
数の力って、抗いがたい。

私が経験したことと似たような状況の方がこの記事を読んでいるのであれば、お伝えしたいことがあります。

自分の内側に秘めたジャンルへの情熱が冷めないのなら、やっぱり表現するのをやめてはいけないと思います。
ファンの人でもわかる人にはちゃんと伝わっています。
マイペースに、静かに楽しんでいても、あなたの「情熱」や「愛情」が損なわれることはないのです。

それに、推しがいるならそれでいいじゃない、絵描きだもの。

なんかいいお話風にまとめてみたけど、SNS絵描きが全員こうだということを述べたいわけではないのですよ。

私が他の人よりほんの少しだけカンタンに嫉妬しやすいってだけ。



ちなみに今も同人サイトはありますが、どこからもリンクは繋げていません(なんか、はずかしくなってしまったのですよ)。更新を再開させたら公表するかもしれないです。

今回の見出し画像です。
私が心の中で思い浮かべる、なんか気に入らないことがあったときのカオです。



ここまでお読みいただきありがとうございました!

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