2018年は海外のカードイラストを描いている絵師さんにあこがれてDeviantArtなどに出向くことが多かったです。
その時に自分もいつかカードイラストのお仕事がもらえるようになりたいと思って何枚か練習用に描きました。
この妖精のイラストはそのうちの一枚です。
すごーく迷走しました。おもったより大変だった。
結論から先に言うと、「テーマや設定は最初の段階できちんと決めておいた方がいい」ってことです。
当たり前だろとツッコミが入りそうですが、これまで「なんとかなるやろ」精神でがむしゃらに突っ走ってきた自分にとって、これは結構むずかしかった。
そんなわけで反面教師的な意味合いをこめたメイキングです。
お絵描きをされている方の参考になれば幸いです。
【制作日時】2018年7月19日
【使用ソフト】PhotoshopCC2015
【サイズ】3000×4000px 350dpi
【制作時間】18時間
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49686501/picture_pc_45b368fd6e403aa53e04c3b29ea56de9.jpg)
これは一枚にまとめたものです。右下が完成。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49686688/picture_pc_87ed691af3a7567cd3a5db0d7302bda9.jpg)
まず大まかにイメージを描きます。最初は杖を持たせる予定でした。森に住む妖精ということで、場所は木の上でまわりに花が咲いている、というアイディアでいこうとぼんやり考えていました。
この時点ではだいたい30分くらいで描きました。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49686950/picture_pc_7df0f359ab0d29b7f96992367b1248b6.jpg)
そこからさらに30分くらい試行錯誤して服装や持たせるアイテムを変更。
場所は地面にして泉や野の花をまわりに配置させました。
この時点で開始から約一時間経ちました。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49687221/picture_pc_12878e27a44ee517862b982964629888.jpg)
このあたりから迷走しまくります。
小さい竪琴を持たせて衣装も変えました。
色もざっくり塗って雰囲気を確認します。
下着みたいな恰好ですが、あとでファンタジー風に味付けしようということでここでは大まかにデザインしています。
この時点で3時間が経過。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49687550/picture_pc_1c30bc63016c64d8a1a8db5342322e86.jpg)
人物を描きこみながらまだ色彩が決まらないことに焦りを感じはじめます。
これは描き始めて5時間が経過したところ。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49687742/picture_pc_721b99c24eb62dfc0a0121e8881fcb70.jpg)
一度人物をモノクロにしてポージングの資料を見ながら立体感をつけていきます。
ここでは顔と手元をハッキリさせました。
この時点で8時間が経過しています。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49687910/picture_pc_4fa7a7ccc5ea6896612fa54248420c57.jpg)
もう色味がめちゃくちゃ。
とりあえずレイヤーのカラーモードで色を置きました。
服のデザインもまとまらなくて何を描こうとしていたのかわからなくなってました。
なんとか完成に近づけようと執念でペンタブを動かします。
気が付けば11時間が過ぎ去っていました。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49688216/picture_pc_b48fcc03a7c9ee07f99205ef686b407f.jpg)
全体的な色味を思い切って変えました。
レイヤーを複製して色調補正を色々いじってようやくしっくりくる色に。
髪の毛を長めの三つ編みにして毛先をつぼみとお花にしています。
服装も微妙にデザインを変えました。
背景は森っぽくなるように草や木を描きこみます。
左下を濃い緑色で塗って右上は覆い焼きツールを使って明るくし、メリハリのある画面にします。
エフェクトを追加して完成にしようと思っていたのですが、これではちょっと物足りない。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49688574/picture_pc_9cdca11b6531a04e68f98a5df8a8229f.jpg)
上のと間違い探しレベルの変化ですが、左手から放っている光のエフェクトをハート型にしました。
最終的に18時間くらいで完成させました。
途中で色味をガラッと変えたのが功を奏したので、こういう思い切った行動に出るのも選択肢のひとつとしてアリだなと思いましたね。
個人的に気に入っているのは羽根と衣装です。
苦戦した部分ってなんとなく愛着がわきます。
このイラストは「お花の妖精さんが春を告げに来た感じにしよう」というのが最終的なテーマになりました。
ゲームに登場させるとしたら味方にバフとか回復魔法かけてくれるような役割の子。
もうすっかり春ですね。
ここまで読んでくださってありがとうございました!