【侍ジャパン】WBC2023の感想 前編

今、ニュースなどで侍ジャパンの裏話がちょっとずつ報道されていますね。

私はWBCロスをなんとか引き延ばしたくて、終わってからもちょくちょくTVやネットで関連情報を拾っております。

それはそうと、14年ぶりにWBC2023で日本が世界一になりました!

だいぶ遅くなりましたが優勝おめでとうございます。

強化試合を含め、ほとんどの試合を見ましたが、侍ジャパンのおかげでたくさんの感動と勇気をもらいましたね。

この大会を通して、私が楽しんだところや気づいたこと、感謝の気持ちなどをブログに記事として書き記しておこうと思います。

野球に関しては完全に素人でニワカなので、野球ファンの方々にとっては眉をひそめてしまうような表現が多々あるかと思います。

そのあたりに関しては、新しい楽しみををゲットした(デカイ)小学生が馬鹿みたいにはしゃいでいるだけなのだととらえていただけたら幸いです。

ちょと長めなので好きなところから適当に読んでいってね。

スポーツの中で野球はそれほど興味がなかったけど…


正直、選手個人に関してはニュースなどでそこそこ注目してはいたのですが、ゲームの観戦自体はあまり興味がなかったのですよ。

私はスポーツにおいては、バスケットボールや水泳(この2つは自分もやっていたから好き)、フィギュアスケートといった感じの、「最初から最後まで一貫して展開が速い競技」を時々見ています。

「瞬間的なエネルギーの爆発」が短時間で繰り返されるものが好みなのです。

そういった点でいうと、野球は試合を展開するうえでとても緩急の差が激しいし、追い込まれた時のストレスが凄いですね。

1ゲームあたりにかかる時間も長いし、点差がどのあたりまで開けば安全圏なのか、みたいなものも早い段階ではわからない。

気が短い私としては、野球を1ゲーム最後まで見終えることはとてもハードルが高かった。

そんな自分でも今回の強化試合含め、WBCをほとんど全試合見られたのは、日本の野球のレベルの高さを目の当たりにしたからです。

そしてなにより、チームの雰囲気が素敵だったし、選手ひとりひとりの個性がとても光っていた。

世間から一番注目されていたのは大谷翔平さんだと思いますが、私としてはもうメンバー全員がヒーローだったと感じています。

MVPの授与が一人というのが惜しいほど。

全試合を通してプレーはもちろんのこと、チーム全体のムードや一体感はまちがいなく日本が最強だったと思います。

私のスポーツ観戦の選択肢のひとつに、「野球」が加わりました。

ありがとう、侍ジャパン。

胃が引き絞られるようだった〇〇〇〇戦


それにしても野球ってこんなにも面白くて、こんなにも熱くて、こんなにも観ていて胃が痛くなる競技だったんですね。

39年生きてきて、初めて知りましたよ。

特に準決勝のメキシコ戦は、今まで見てきた色んなスポーツの中でトップクラスの緊張感とストレスで、精神的にこたえました。

個人的には浅田真央さんのソチオリンピックで披露した伝説のフリーと、羽生結弦さんが平昌オリンピックでショート・フリーともに完璧な演技をした時と同じくらいドキドキしたのを覚えています。

メキシコに3点リードされた後は、胃がむかむかしたりキリキリしたり、みぞおちのあたりがグルグルかき回されるような思いがしてメンタル潰れそうでした。

アウェーの空気って画面越しにでも十分伝わりますよね。

あの先制スリーランホームランを打たれた時なんか、日本の士気やら戦意やらが完全になにもかも飲み込まれそうでしたし。

ただでさえ色白な佐々木朗希くんの顔がさらに白くなってしまって、もう見ていて辛かったです。

ただ、私は点を取って勢いづいたチームを見ると、怖いというよりただひたすらむかっ腹が立つタイプなのです。

つまり超短気。アンガーマネジメントは雑魚レベル。

学生時代、バスケットボールをやっていた時も試合中に敵に点を取られて、相手が仲間同士「イェーイ」ってハイタッチする様子を見ただけでいちいちカッカしていましたし。

まあ、そういう性格もあってか、メキシコのアロザレーナが岡本さんのホームランをジャンピングキャッチした時なんか胃と血管が爆発するかと思いました。

同じ人に日本側のチャンスを2回も阻まれたらさすがにね。

彼のドヤ顔と、試合中に余裕でファンサービスをしていたことは一生忘れない。

とはいえ、さすがに準決勝レベルになると敵も全員、身体能力の高さも野球の実力も驚異的でしたね。

メキシコの守備力がここまで日本を苦しめるとは思っていなかったです。

吉田さんの同点スリーランホームランで追いついてからも、点を取られたり取り返したりで、私のテンションはもうバグりましたね。

喜びと絶望の反復横跳びなんて、できればお断りしたいのですがそうもいかないっていう。

これまでとは違って、やすらぎの瞬間がいつまでたっても訪れない。

そんな感じだったので9回裏の1点差で、日本の攻撃が回ってきてからはなにも考えられなかったです。

勝つとか負けるとかよりも、「このチームをまだ見ていたい」という気持ちでいっぱいでした。

そこで大谷さんの、ヒット&ヘルメットブン投げダッシュですよ。

あれはまさに救世主のような動き、一筋の希望を体現していましたね。

二塁で自分のチームを鼓舞している姿を見てじ~んときました。

「諦めてはいけない」とは頭でわかっていても、私は野球をまともに最後まで見たことがないものですから、ここからどうするんだろうと不安しかなかった。

吉田さんのフォアボールから村上さんに打順が回ってきた時、ハラハラしながら「ホームラン取られませんように」って祈ってましたね。

もうメキシコの守備がすっかりトラウマで…。

さまが打った時「ああ、また取られるのか」と、アロザレーナのジャンピングキャッチが一瞬だけ脳内をよぎりました。

でも実況と解説がえらい興奮している様子だったので、よく見たら球がフェンスを直撃。

あれよあれよという間に気がつけば周東さんがスライディングをしていました。

そして飛び出してくる仲間たちとはじける水しぶき。

歓喜の輪の中心には復活した村神様。

生まれて初めて野球の大逆転劇を目の当たりにしてめちゃくちゃ叫びましたね。

「うぉー」とか「やったぜえええええ」「いぇえええええええい」とか。

はしゃぐ選手たちとコーチ陣を見て「これは優勝できるな」と。

すべてが一つになったチームはその勢いで世界一になるだろうなと。

アメリカに勝ったメキシコを倒したのだから、「これはもういけるよね」と何故か一人で勝手に盛り上がっていました。

それにしても、野球というスポーツにおいて9回裏の最後まで信じて応援することがいかに大事か、この準決勝で身にしみてわかりましたね。

点が取れそうで取れない展開って、応援する方も忍耐強さを求められるけど、それ以上に勝った時の喜びはひとしおです。

私が選手たちの辛さや苦しみが報われる瞬間を見届けられたのは、幸せなことなんだと改めて思います。


歴史に残る名勝負は大谷翔平VSマイク・トラウト一騎打ちだけど個人的に格好良いと思ったのは「あの場面」


9回表、大谷翔平VSマイク・トラウトの一騎打ちによって大谷さんが勝利したのは野球界の伝説になること間違いないと思います。

ただ、私はこの名勝負の直前に生まれたプレーが最も格好良いと感じたし、最も心が震えました。

そうです、ノーアウト1塁からのダブルプレーです。

セカンドゴロになった瞬間、山田さん、源田さん、岡本さんで繋いで一気にツーアウトにしたやつ。

あの流れるような連携プレーは何度見ても燃え上がってしまいますね。

TV見ながら「カッケー!」って思わず声が出ちゃいましたよ。

バスケットボールに置き変えたら、ディフェンスで敵のボールをカットして前に走っている味方に繋いで、最後はアリウープで決めるくらいのスーパープレーでしょうか。

私はこのダブルプレーを見て、「ああ、やっぱりみんなで一緒に戦っているんだよなぁ」と、しみじみしましたね。

大谷さんの背負っているものをみんなで少しづつ分け合う、みたいな。

部活をやっていたときに色んなところで見かけた横断幕の、「一人は皆のために、皆は一人のために(One for all、All for one)」という言葉を思い出しました。

これがあってこその大谷翔平VSマイク・トラウトの実現ですからね。

私はあの勝負は「世界中のみんなが見たかったやつ」を、野球の神様がプレゼントしてくれた…のではなくて、WBCに夢中になっている人たちが全員で引き寄せたのではないかなと思っています。

若干スピリチュアルじみた解釈ですが、多くの人の集合意識やらなんやらの力が結集したように見えたもんで。

選手も観客も大会が始まり、勝ち進んでいくなかで、エンゼルスのチームメイト同士がどこかでぶつかることはわかっていたわけですからね。

世界最高峰の打者と世界最高峰の二刀流の対決は、WBCという大会がさらに価値ある大きな大会として成長していくうえで、必然的なものだったのではないかと。

これから先、単なる国際試合の一つではなくて野球そのものを普及し、発展させ、国同士の交流や絆を深め合うものになるな、と。

私としては侍ジャパンの「繋ぐ・支える・高めていく」プレーが大好きになりましたよ。ホント。


日本の応援歌と応援団の存在に感銘を受けた


実は選手一人一人に応援歌がついていることを、今大会で初めて知りました。

曲もさることながら、歌詞もイイですね。

YouTubeで選手の応援歌がまとめられている動画を見て感激しました。

ヌートバー選手の応援歌も急遽作ったというところに選手への愛とリスペクトを感じます。

私は準決勝のマイアミの球場でもあの鳴り物応援が聞こえてきた時、安心したのと同時に一種の心強さを感じたのを覚えています。

日本人の応援スタイルについては賛否両論あるかもしれませんが、あのアウェーの空気を切り裂いて少しでも侍たちの力になってくれたらと、懸命に応援する人たちを叩くなんてことはできないですね、私は。

しかし山田哲人さんの応援歌は響きますね。そりゃご本人も試合中に聞き入るわけだ(優勝後にインタビューで言ってた)。

個人的に歌詞は大谷さんのやつが一番好きです。というか、歌詞の通りの人生を絶賛爆中ですよね、彼。

音楽はみんな甲乙つけがたいくらい格好いいと思います。

そして、現地で応援していた日本人の方々にも「お疲れ様でした」と言いたいです。


日本の投手陣がこれほど頼もしいとは


これまで戦った各国のスーパースター軍団を幾度となく抑えられたことは、私の先入観や思い込みを払しょくさせてくれました。

正直、準々決勝あたりからどこまで日本の野球が通用するんだろうと(余計な)心配をしていたのですが、このあたりがにわかなんですね。はい。

私としては「日本の投手って、コントロールが他の国の投手と比べてかなり上手いのでは?」と、素人なりに見ていて感じたのですがどうでしょう。

フォアボールも少ないほうだったんじゃないかな?

ほとんどの投手が、捉えにくそうなエグい球を物凄い速度で放って三振を取っていた印象があります。

決勝の投手リレーなんかは凄かったですね。

大変失礼な話になってしまって恐縮なのですが、私の中ではメキシコやアメリカあたりの選手ってホームランをバンバン打つイメージがあったのですよ(実際何度か打たれましたが)。

それでも自分が想像しているよりはるかに失点が少なかった。

日本の丁寧な守備もさることながら、投手の実力の高さは本当に驚きました。

みなさん、素晴らしい技術を持っているんですね。

おまけにメンタルがとてつもなくタフ。

巨人の戸郷さんなんて、若干22歳であのトラウトとターナーから三振取ってましたからね。

ネットの記事によると彼は「どんな対決になるのか楽しみながら入った」と言ってて、そんなこと考えながらマウンドに上がったのかとびっくりしました。

もちろん緊張はしていたと思うんですけど、それにしても闘志やら負けん気ががえらいこっちゃ。

日本の投手陣の層の厚さはいったいどこから来ているんでしょうね?

既に超一流の素質を発揮していますが、まだまだ成長していきそうでこれからが楽しみです。



長くなってしまったので、後半へ続きます!

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