【侍ジャパン】WBC2023の感想 後編

WBCの感想の続きです!

選手個人に対して私が思ったことなどを中心に書きました。

にわかなので少しズレた意見もあるかもしれませんが、大目に見ていただけたら幸いです…!

「Iwate no takara」大谷翔平さんがもたらしたもの


私は大谷翔平さんがWBCを通して人々にもたらしたものは3つあると思っています。

一つ目は「野球愛と野球人生」をプレーで体現すること。

二つ目は世界レベルで野球を普及し、国内外関係なく多くの人々を平和的に結びつけること。

三つ目は侍ジャパンのメンバーとのコミュニケーションが面白すぎたこと。

強化試合を含めて大谷さんが出ている試合はほとんど見ましたが、あの「チームを優勝に導くためならなんでもする」姿勢が誰よりも抜きんでていましたね。

打つ、投げる、走る、鼓舞する…。

全力で何かに打ち込む人って格好いいし、だからこそ応援したくなる。

プレーはもちろんのこと、チームメイトや戦った相手選手とのコミュニケーションまで全てにおいてとても爽やかで気持ちの良いものでした。

大谷さんって、野球という競技を骨の髄から魂レベルまで楽しみ、味わいつくしていますよね。

彼のWBCでの充実した顔を色んなシーンで見ましたが、なんだかこっちまで楽しくなってしまう。

私は大谷さんがダッグアウトで侍ジャパンのチームメイトたちと、ちょいちょい少年みたいなやり取りをしているのが凄くツボでした。

面白いなと思った場面はたくさんあるんですけど、大谷さんに話しかけられた岡本和真さんがグローブで口元を隠して笑みをこぼしたところなんかはすごく可愛かったですね。

これは夕方のニュース番組でも流れていましたし(笑)。

他にも笑ったのはオリックスの宮城大弥さんへの絡みでしょうか。

YouTubeで「大谷翔平 宮城大弥」と検索するとたくさん出てくるので上から順に見ていくといいんじゃないかな。

私の中で一番の謎は、練習中の大勢さんの後ろで上半身を大きく回転させていた大谷さんですね。あれ、何だったんだろう?(笑)

これも「大谷翔平 大勢」で検索すると出てきます。

WBC中、大谷さんは結構いろんな人と絡んだりちょっかいかけたりしていたので、もっと笑ってしまう場面はあるんですけど、たぶん一つ見たら関連動画でわんさか勧められるからこの辺にしておきます。

なんというか、ここまで人懐っこくて、(いい意味で)ふざけるのが好きな人だったなんて知らなかったです。

ニュースで選手同士のお茶目なやりとりを見るたびに笑っていた気がします。

世界中の人を巻き込む力のあるアスリートって、実力だけじゃなくて、人柄までも素敵だったりしますよね。

大谷さんとコミュニケーションを取っていた選手たちがこぞってみんな笑顔だったのが、なによりの証拠です。

私個人としては、野球への興味の入り口を作ってくれてありがとうございますと言いたい。

あんなに全身で野球をやる喜びにあふれている姿を見せられたらさ、色々感化されるものよ。

プレーする方じゃなくて見る専門になるとは思うけど、少なくとも三年後のWBCも見ることだけは確約できるぜ。


個人的に気になった選手への短いコメント


選手全員ではないです、スイマセン…。

プレーとはあんまり関係ない、選手への適当なツッコミコメントばかりです。

敬称略しています。

【安定感抜群の打撃】
近藤健介
「打撃の天才」と称されるだけあって、ほとんどの場面でいいところに打っていたのは流石です。
必ずといっていいほど出塁していた印象。
ちょいちょい大谷さんとじゃれてるのが面白かった。

【ホームラン侍】
吉田正尚
筋肉は裏切らないのはマジでした。
居合抜きみたいなスイングが格好良い。
佐々木朗希くんを3ランホームランで救ったヒーローですね。
子供たちにとっては、身長が低くても鍛えたらプロでも通用するというお手本になると思う。

【守備】
源田壮亮
守備に関してはこの人が一番「縁の下の力持ち」という言葉が似合う。
小指の骨折の件を聞いてどうなるかと思ったけど、凄い根性ですね。
西武側も選手の気持ちを汲んでくれていたみたいですし、最後まで残ってくれてよかった。

【やまーだてつと】
山田哲人
村上春樹さんの「山田のホームランを見たか」という言葉がずっと気になっていたので、出番の時はけっこう凝視していました。
メキシコ戦でホームランを取られたあと、しれっと初球ヒットを打ったのは日本チームの心理的に大きな助けになったんじゃないかな。
全体的にピンチに陥ってもこの人は一貫して「どうってことないさ」感が出てましたね。
あと、この方の応援歌はちょっとズルいですね、格好良すぎて。
「ゆ~め~へ~と~つ~づ~く~み~ち~」ってさ、タメ作るやつは完全に主役のためのソレ。

【村神様】
村上宗隆
ずっと不振が続いていたのでどうしたもんかと思っていたけど、三冠王はやはり本物でした。
途中から5番に変わったのは良かった。
でなきゃ、準決勝のサヨナラも決勝のホームランも生まれていたかどうかわからない。
まだ若いから、次のWBCでは全ての試合で4番をやれるように技術も肉体も磨いていってほしい。
大谷さんを超えたいという負けん気は正直、嫌いじゃないぞ。

【切り込み隊長】
ラーズ・達治・ヌートバー
準決勝、決勝はトリプル天冲殺だったのによく頑張った。
チームが初戦から活気づいたのはこの人のおかげといっても過言ではない。
次のWBCもガンバリマッサー、サアイコウ!

【最高です】
岡本和真
最高です×6。
準決勝でホームランが幻に終わったことを大谷さんに「パワーが足りない」「放り込めよ」と言われ、翌日の決勝でホームラン(本物)を打つというとんでもない子。
野球から離れるとほわほわした癒しキャラなのがまた面白い。

【代打】
牧秀悟
大谷さんの代打でホームランを打つという、美味しいところを持っていった人。
デスターシャといい、シャンパンファイトのダンスといい、侍ジャパンのマスコットみたいだったね。

【捕手】
中村悠平
大谷さんの球を初見で捕るという色んな意味でスゴイ人。
私の中で投手7人をリードし、二刀流の球を捕れるのは太陽双子座だけという偏見が出来上がりつつある。
彼はヤクルトの最終兵器かもしれない。

【投手】
佐々木朗希
メキシコ戦ではどうなるかと思ったけど、吉田正尚に救われて良かった。
あんなホームラン見たら裏で号泣もしますわ。
そういえばこの子は宮城くんと仲良しなんですね。
それにしたって距離感がバグってると思うんですが…。
190センチの子が171センチの子にバックハグしたら重いでしょうに。
わからない方はYouTubeで「佐々木朗希 宮城大弥」で検索してください。

伊藤大海
めちゃくちゃ肝が据わっている。
煙(ロジン)が凄かったけどあれが通常運転なんですかね…(笑)。バフバフでしたよ。

山本由伸
若いのに落ち着いている。
打たれてもあんまり動揺しないのは凄い。

髙橋宏斗
ブルペン迷子のリュックサック青年がまさかトラウトから三振を奪うなんて、誰が想像したであろうか。
こういう言い方は本当に申し訳ないのですが、慶應義塾大学に落ちてくれて良かったです。
侍ジャパンの大事な投手の一人になったわけですから。

戸郷翔征
トラウトとターナーから三振奪ったおそろしい子。
まあ、彼は苗字が「Togo」だからね。
「to go」は英語で「持ち帰りで」っていう意味もあるし。
そら、三振持ち帰りますわ(?)。

大勢
ストレートの球が面白い軌道を描いていて、ダルビッシュから笑顔を引き出した子。
練習中に大谷君が背後でヘンな動きをしていたのは知っていたんだろうか…。

今永昇太
決勝戦の先発で1失点に抑えたのは凄いことなのに、本人は「(相手に)通用したとは思えない」と言ってたのが驚き。向上心の塊。
シャンパンファイトでのノリノリダンスは意外だった。
一番面白かったのはこの人に対するベイスターズファンの反応だけど(笑)。

宮城大弥
見た目と実力のギャップが凄い。
やたらと色んな人に可愛がられていた子。
彼の発言や動画はネタだらけで見ていて飽きない。
本人も本人の妹も可愛い。

【侍ジャパンの礎】
ダルビッシュ有
WBCでのチームの土台作りに関することはパーフェクトに近い功績を上げていると思う。
トラウト攻略法を前日にシェアしたのは運命の分かれ道だったのでは。
これから先の後輩たちのお手本になるんじゃないかな。
あと数年経ったら侍ジャパンのコーチやっていそう。

【韋駄天】
周東佑京
スライディング→昇竜拳→ヘルメット投げという素晴らしいコンボを決めてくれた子。
今でも動画などで走塁を見返すととんでもない速さなのがわかる。

【マルチプレーヤー】
水原一平
通訳以外のこともやってるから実質三刀流以上の称号持ってそう。

【ある意味中居くんより侍ジャパンの応援隊長やってたで賞】
久美子さん(ラーズのママ)
私は久美子さんのキャラクター、けっこう好きでした。
いいですよね、飾らず気取らず、明るい母ちゃんって感じで。
ヌートバー人気に一役も二役も買っていたのは、案外ママのおかげでもあると思う。


おわりに

短期間でしたが物凄く濃密なエンターテイメントを見させてもらったような気がします。

そして、今回の侍ジャパンは栗山さんが監督で良かったなと。

大会が始まる前、日ハムの監督時代に自身が教えていた大谷さんから「栗山さん、世界一になりましょう」なんて言われて、本当にそのとおりになったわけですからね。

日系人初の侍ジャパンメンバーになったヌートバーさんを連れて来たり、選手一人一人のために時間をとって丁寧にヒアリングしたりと、「監督業」とか「これまでの監督像」にいい意味で革命を起こしたのではないでしょうか。

選手はWBC期間中、野球とはあんまり関係ないことも監督に報告していたみたいなんですけど、こういう「距離の近さ、親しみやすさ」みたいなものを許す関係を見て、新しい時代になったんだなあとつくづく思います。

もちろんある一定の線引きは必要でしょうが、今回の侍ジャパンのチームの雰囲気がね、本当に見ていて心地よすぎて、なんかもう「ファミリー」みたいな温かさがありましたよね。

解散したのは寂しいけど、これからはそれぞれの球団での活躍に期待します。

私としては、WBC後はディシディアファイナルファンタジーのエンディングを見たあとのような気持ちになってたり(笑)。

主人公たちが各々、自分の世界(球団)に帰っていって、また新たな目標に向かって進んでいくんですね。



三年後のWBCも、想像を超えるような素晴らしい大会になることを願っています。



ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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