【夏目漱石の美術世界展】
会期:2013年5月14日~7月7日
場所:東京藝術大学大学美術館
料金:一般 1500円
正直、夏目漱石の本でまともに読んだことあるの「坊ちゃん」くらいです。
夏目文学には疎いです。
私は人魚姫の絵が見たかったのですヨ…!
以下、展覧会感想。
会場内はメモ一切禁止だったので、記憶と作品リストを頼りに書きます。
ジョン・エヴァレット・ミレイ
「ロンドン塔幽閉の王子」
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二人の王子が不安そうな顔で立ち尽くしている絵。
もう一枚の別の主題の絵もあったんだけどどっちも好き。
サルヴァトール・ローザ
「川のある山岳風景」
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別に作者の名前にティンときたわけでは…。
大き目のキャンバスにどんと風景画。川よりもまわりの木々と崖に目が行った。
自然が主役の絵はいつ見ても良いなあ。
フランク・ウィリアム・ブラングィン
「近代の貿易」
「蹄鉄工」
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こっ、ここでフランク・ウィリアム・ブラングィンの絵をお目にかかれるとは…!
穴があくほど見ました。
以前国立西洋美術館でフランク・ウィリアム・ブラングィンの展覧会やった時に買った図録を
厚塗りの参考書として愛読しています。
当たり前だけど実物のほうが何倍も参考になる。
個人的には光の当たり具合がレンブラントと並んで独特だなあと感じます。
なぜポストカードにしなかったし…。
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
「人魚」
「シャロットの女」
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この絵を見るためにここへ来たといっても過言ではない。
人魚はウロコがリアル。女性のポーズが好きです。
どちらも女性のまなざしに美と力強さを湛えていて次の絵になかなか移れないくらい魅力的でした。
酒井抱一
「月に秋草図屏風」
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これは一目で色使いに惚れた。
金地にブルーの月…!
植物の色をよく見ると赤、青、緑の配色になってるんですね。
この屏風の青(正確にはもっと違う色名なんだろうけど)は今まで見た日本画の中で一番綺麗。
絵と夏目漱石の文学がどう関係しているのかよくわからないまま会場を出ました。
結局見たいものを見て、感動して、心に美の貯金をしておしまい。
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの作品は今回初めて見ましたが、
絵のタッチや色使いが結構自分のツボでした。
今度本屋行ったら美術書探してみよう。