手はその人自身を物語るパーツ

私は人体を描くときに特に苦手なパーツがあります。
それが「手」です。
難しいですよね、手って。
爪や関節の曲がり方、手のひらのふくらみ、シワ、手の甲からうっすら見える骨や血管など、とにかく情報量が顔の次に多い。
アナログではわりと手のスケッチはするのですが、デジタルだとあまりやったことがないなあと思ったので、今回試してみました。
ソフトはPhotoshopCCとメディバンペイントです。



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上の三枚はPhotoshopCCで描きました。ブラシは自分でカスタマイズした「ぼんやりスケッチ用ブラシ」(勝手に名付けた)を使っています。

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この一枚だけメディバンペイントの鉛筆(ざらざら)で描きました。
筆圧感知をなしにすると影もつけやすくてオススメです。

手って女性と男性、若い人とお年寄りの人でもだいぶ違いますし、資料がいくつあっても足りないです。

これは他人が描いた絵を見てて気付いたのですが、人によって人差し指と薬指の長さが違うみたいですね。
一説によると、お母さんのお腹の中にいたころに浴びたホルモンの量によって長さが変わるとかなんとか。

手相だと、「小指が薬指の第一関節に届かない人は言葉足らずで誤解をまねくおそれがありますので、コミュニケーションはしっかりとりましょう」、なんてことが書かれていたりします。
実は、私は両方の小指が短いです。
言葉足らずにならないように日ごろから気を付けてはいますが、まさか指の長さで性格までわかるなんてねぇ。

手の資料を探しているとき「この人は何歳くらいでこういう性格かな?」と考えながら集めるのもけっこう楽しかったりします。
そこから想像をふくらませてキャラクターデザインに落としこむこともできるので、手というものはアイディアの宝庫ですね。

で、肝心のデジタルでのスケッチなのですが、体感としてはアナログと特に変わりはありませんでした。
拡大と縮小を使いつつ描くのが若干めんどうくさいから、デジタルの方が大変かもしれないね。
ただ、あんまりデジタルばっかりだとアナログで描いた時にちょっとまちがえただけでも、紙の上でアンドゥ(やり直し)ボタン探しちゃうんですよ。
普段使っているソフトの便利さに慣れきってしまった自分に気づくと「なんてマヌケなんだろう」と我に返りますね。

練習を重ねて一発で良い線が引けるようになりたいものです。

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