絵描き視点で鉛筆のレビュー

去年の5月に世界堂で鉛筆を数種類購入したので、描き比べた感想なんぞを書いてみたいと思います。

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鉛筆の試し描きに使った紙はこれ。
KOKUYOのA4サイズのコピー用紙です。500枚入り。
amazonで購入しました。

※基本的に絵を描いた時に感じたものを中心にレビューしています。
※値段は一部2015年5月のものです。

 

 

 

 

【STAEDTLER】ドイツ製

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STAEDTLER tradition HB ¥80
オススメ度:★★
とにかく鉛筆自体が軽いので疲れない。
芯は値段にしては結構丈夫。
よくも悪くも普通の描き心地。
デッサンやスケッチ用としてはちょっと扱いにくいかな。

STAEDTLER Mars Lmograh 2B ¥150
オススメ度:★★★★★
絵描きの人にはオススメの一品。
MITSUBISHIやTombowなどの2Bの鉛筆と比べると格段に薄い(HBくらい?)けど、その分筆圧で濃さを調節しやすい。
筆圧が高い人は丁度いいのではないでしょうか。
紙に滑らせた時の感触も良いし、濃く塗りつぶしても粉っぽくならない点はうれしい。
芯も丈夫なのでよほど細く削らない限りは折れる心配はまずないです。
デッサンやスケッチにはうってつけの鉛筆。
ちなみに下のちっこい鉛筆も同じSTAEDTLER Mars Lmograhです。
右の黒い筒はクツワの鉛筆ホルダー。

STAEDTLER Noris ergosoft ? ¥230
オススメ度:★
濃さはわからなかったけど多分2B以上。
三角形のフォルムという鉛筆では珍しいタイプ。
とりあえずスケッチした絵の広い面積を塗りつぶすために使っています。
あと大まかに人物の影を付けたい時とか。
値段が高いわりにはあまり使い勝手がいいとはいえないので星ひとつ。

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STAEDTLER WOPEX 2B ¥100円
オススメ度:★
とにかく重たいです。持ってみてびっくりした。
ステンレスのマドラーのほうが軽いんじゃないか。
そしてこれでSTAEDTLER traditionより20円も高いのは納得いかない。
描き心地に関してはいたって普通です。
これも2Bのわりには薄い。
絵を描くどころか文字を書く時も疲れるので、あえてこれを購入するメリットは特にないかと。

 

 

 

【FABER-CASTELL】ドイツ製

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FABER-CASTELL 9000 2B ¥150
オススメ度:★★★
これも2Bのわりにはかなり薄いです。
軽いのでサラサラ描けます。
芯もしっかりしているのでカッターで削りやすい。
力をこめて描かないと2B本来の濃さにはならないかも。
描き心地は悪くはないけど線を引いた時の紙への食い込み方と硬さが気になる。
筆圧が高い人でSTAEDTLERはどうも…っていう人は試してみてもいいかも。

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FABER-CASTELL GRIP2001 2B  ¥110
オススメ度:★
これを買うなら+α出して別の鉛筆買ったほうがいいです。
2Bのわりにはやっぱり薄い。
筆記用具としてはいいけど絵描き用としては微妙。
三角形フォルムと滑り止めのぼこぼこのおかげで持ちやすさはまあまあ。

 

 

 

【LYRA】ドイツ製

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LYRA 2B ¥180
オススメ度:★★★
描き心地や濃度の調節のしやすさはなかなかです。
そしてドイツ製の鉛筆に共通の頑丈で軽いところもポイント高し。
値段が唯一の弱点かな。
STAEDTLER Mars Lmograhのサブとして使っています。

 

 

 

【Tombow】日本製

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Tombow MONO100 3B ¥140
オススメ度:★★★★★
非常に優秀な一本。
紙への吸い付き方が個人的に好きです。
筆圧を軽くしてスーッと線を引く時も滑らかでgood。
ただ調子に乗って使ってるとあっという間に芯が減ります。
絵描きの方なら持っていて損はないでしょう。

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Tombow MONO R 4B ¥60
オススメ度:★★★★★
個人的にはコスパ最強の鉛筆。
Tombow MONO100に手が出せない人にはこちらがオススメ。
この値段で出していいのかと疑問に思うくらい描き味が良い。
濃いめに塗ってもあまり粉っぽくならないのは助かる。
デッサンやスケッチ用としても違和感なく使えます。
とにかく値段が安いのでお財布がピンチの時はこれを選んでおけばOK。

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Tombow 8900 2B
オススメ度:★★
家にあったものです。
完全に筆記専用、と思いきや絵描き用として使ってもそれほど悪くはないっていう。
これまで挙げたドイツ製の2Bの鉛筆と比べると、軽めに塗ってもはっきりと濃さが出ます。
この鉛筆は会社や学校で一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。
一本あたりの値段がわからなかったので記載はしていません。

 

 

 

【MITSUBISHI】日本製

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MITSUBISHI Hi‐uni 10B ¥151
オススメ度:★★
10Bという最も濃い鉛筆だけあって紙に軽く滑らせただけでも2B以上の濃さが拝めます(笑)。
上の画像にあるようにカッターで削るときかなり手こずりました。
これ単品でスケッチするとなるとかなり使い勝手が悪い。
力を入れて描くと紙の上が粉っぽくなる。
画面を真っ暗にしたい時は軽く手を動かすだけでOK。

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MITSUBISHI uni 6B ¥90くらい?
オススメ度:★★★
たいていどこの文房具屋にも置いてある三菱uniシリーズです。
可もなく不可もなくな描き心地。
4Bと5Bも持ってますが濃さの違いというか、差ががわからない。
私の中ではMONO Rのサブみたいな立ち位置です。
クセがないので描きやすいんだけど、濃く塗りつぶしたときの感触はMONOシリーズのほうが好き。
値段が安いのと入手しやすいところがポイントなのでこれから絵を描きたい人向け。

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MITSUBISHI 9800 HB
オススメ度:★
家にあったものその2。
これも大抵どこかで一度は見かけている鉛筆ですね。
事務用鉛筆ではメジャーな品。
描き味はどこかざらざらした感じ。
特にオススメポイントはないです。

 

 

 

【Bruynzeel】オランダ製

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Bruynzeel GRAPHITE 2B ¥160
オススメ度:★★★
「ブランジール」と読みます。
紙への吸い付き方や滑らかさ、塗った時の感触は好きです。
ドイツ製の鉛筆の色の出方が合わない人はこっちを試してみては。
ただ、これが今でも世界堂で売られているのかどうか…。
入手しにくいのとカッターで削りにくいところがネック。

 

 

 

【CARAN d’ACHE】スイス製

CARAN d’ACHEは銀座に専門店があるみたいです。
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CARAN d’ACHE TECHNALO 3B ¥300
CARAN d’ACHEと書いて「カランダッシュ」と読みます。
オススメ度:★★
描き味は滑らかで塗りつぶしたあとも紙にしっかり馴染んでくれます。
デッサンやスケッチには申し分ないです。
しかしながら値段が高すぎるので星2つ。

CARAN d’ACHE テクノグラフ 2B ¥180
オススメ度:★★★
上のTECHNALOよりこっちの方が値段も控えめなのでおすすめです。
紙に軽く滑らせても2Bらしい濃さが出ます。
筆圧が高い人が使っても丁度いいくらいの扱いやすさです。
鉛筆自体が軽いのでサラサラ描けます。
カッターで削りやすいし、形を整えやすい。
描き味は良いけどやっぱりほかの使いやすい鉛筆と比べると高いかな。

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CARAN d’ACHE GRAFWOOD 2B ¥320。
オススメ度:★★
鉛筆自体は上のテクノグラフと比較するとやや重いかな。
質は非常に優秀ですが、この値段はあまりにも高すぎる。
描き味はSTAEDTLER Mars Lmograhと似ています。
描き味の滑らかさや長時間使っても芯が長持ちするところとかは素晴らしい。
でもどうしてもという理由がない限りはあまりおすすめしません(高いし!)。
コスパを求めるならTombow MONO100やSTAEDTLER Mars Lmograhのほうがいいです。

 

 

 

 

【近所のスーパーで買ったもの】日本製

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KUTSUWA 強力芯えんぴつ 2B
オススメ度:★
値段を調べようとしたら今は取り扱われていないみたいでわからなかったので記載はしません。
かきかた鉛筆の中ではけっこう頑丈です。
でも絵を描くなら他に良い鉛筆あるよねっていう…。

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北星 かきかたえんぴつ 4B
オススメ度:★
これも値段がわからなかったので記載していません。
描き味はざらっとしていてチャコールペンシルとか木炭みたいな感じです。
紙に馴染みにくいので絵を描くのには不向き。

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無印良品 HB ¥126(六本入り)→saleで¥63円で購入
オススメ度:★★★
カッターで削る時折れやすいけどそれさえなければわりと使いやすいです。
減りが異様に早いのですがそのへんは値段が安いということで目をつむりましょう。
HBだけど筆圧次第で2B並みの濃さが出ます。
ポーズマニアックスをひたすらやりたい等の練習目的のスケッチでよく使います。
安さと本数重視ならこれがオススメ。





ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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