平昌オリンピックフィギュア男子感想

既に5日経ちましたが平昌オリンピックフィギュア男子の感想です。
日本勢ワンツーフィニッシュ本当にうれしい!
生きているうちにこんなにめでたいものを見られて幸せです。
日本人が66年ぶりの連覇に加えてオリンピックメダル1000号目授与と、滅多にお目にかかれないこと続きですね。

ここ十年くらいの間に一気に日本の男子フィギュアのレベルが上がったなあと実感します。
生中継で解説の本田武史さんが感慨深そうにしていたのが印象的でした。
あのソルトレークシティーの4位入賞から十数年だもんなあ…。
いやはや本当にみんな力を出し切れてよかった。

こっからは各メダリストの60干支にちなんだイラストと感想↓

※60干支ってのは生まれ日から算出する干支と十干の組み合わせのことです。
詳しくはこちらのサイトでご自身の干支を調べてみてくださいな~

生まれ日のえと占い

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羽生君金メダルおめでとう!
羽生君は丁卯なので灯火とウサギだよ。

正直ケガの状況がまったくわからなかったので、ある程度不調なのは仕方がないなと思っていたのですが、やっぱり王者は違いましたね。

16日のショートは6分間練習が始まる前から心臓が破裂しそうなくらい緊張していたのです(自分がやるわけじゃないのにね…)。
でもその後の圧倒的な優雅さと完璧な演技で度肝を抜かれましたから…!
ケガからの復帰であんなに綺麗な4回転サルコーやトリプルアクセルを決めるとかもう人間業じゃないでしょう。
表現力もさらに磨きがかかっていて何度見ても素晴らしいですね。

17日のフリーでは演技終盤でみせた三回転ルッツのふんばりが彼の精神力と絶対に自分自身に勝つという思いが表れていたと思います。
あの膝の柔らかさとふんばるパワーはいつ見てもすごい…!
ステップシークエンスでの幸せそうな表情も見ていて素敵でした。
4-1-3の連続ジャンプをミスったかと思えばとっさに3-1-3で持ち直すとか今回の「SEIMEI」は見どころが多すぎて一瞬も気が抜けなくてえらいこっちゃ。

2015年の時も素晴らしい演技だったけど、今回は動きがより音楽と一致していて、もう完全に羽生結弦だけのものになった感じがします。
その極みがあの表彰台に乗った時のポージングだったと解釈。

きっと安倍晴明様も喜んでおられることでしょう…。


宇野君銀メダルおめでとう!
宇野君は癸巳なので雨と蛇です。

ショートプログラムは冒頭の4回転フリップが決まった時叫んでしまいました。
その後もオリンピック初出場とは思えないくらい堂々とした演技で、終わった後「あれ?これって本当にオリンピックだよね?全日本とか世界選手権じゃないよね?」と混乱したくらいです。
中盤から終盤に向けて加速していくような、流れとスピードを感じさせてくれるあのプログラム独特の雰囲気が好きですね。

フリーはまさかの冒頭での転倒がありましたが、そこから見事に立て直したところにメンタルの強さを実感しました。
オリンピックという大舞台でミスしたら動揺したり落ち着いたりしていられないはずなのに、あの巻き返しっぷりは素晴らしい。
特に3-1-3の連続ジャンプが決まった時はほっとした。
4回転も大事だけど3連続ジャンプも見ていてハラハラするわ~。

銀メダルに決まった時の宇野君とコーチのぽかんとした表情は忘れられないでしょう。
というか、なぜ彼は常に眠たそうなんだろうか??
なんかニコニコした羽生君と対照的でいいですね。
今回のオリンピックメダリストは癒し要素満載だ。


ハビ君銅メダルおめでとう!
ハビ君は乙卯なので草花とウサギです。

正直に言いますと、今回メダルを取ってほしかった選手のうちの一人がハビ君です。
実力も実績も申し分ないのであとはオリンピックのメダルだけだなと思っていたので。
フィギュア男子ではスペイン人初のメダリストということで喜ばしい限り!

ショートプログラムは個人的な好みを言うとハビ君のチャップリンが最もコミカルかつ、可愛らしくて好きです。
表現やスケーティングも出場選手の中で一番輝いていたなあと。

フリーでは4回転サルコーが二回転になってしまったのが非常に惜しかった…!
でもそれ以外はきっちりミスなく決まっていたし、なにより音楽の表現が秀逸でしたね。
去年のグランプリシリーズでは不調が目立っていただけに今回は彼本来の良さが出ていて、見ている側としても羽生君同様に「復活おめでとう!」という気持ちでした。

改めてハビ君はスポーツマンとしても爽やかで感じの良い人だと思ったよ。
試合後にメダリスト三人で抱き合っているところを見てグッとくるものがあったね。

思えばハビ君は新・四回転時代のパイオニア的存在だったといっても過言ではない。
4回転トゥループ全盛期にどれだけ失敗しようとも二種類の四回転に果敢に挑戦し続けたのも全てはこの日のためだったのだなあ…と、しみじみ。
世界選手権は欠場するみたいだけど、今はゆっくり体を休めてほしいですね。

フリーの演技と言えばネイサン君の4回転ジャンプは6つのうち5つも成功させたのが素晴らしいと思いました。
ショートで出遅れたけどフリーでは得点だけ見ると1位でしたね。
やはり只者ではなかったか…。
そしてヴィンセント・ジョー君もかなりのポテンシャルを秘めた選手だね。
アメリカ代表に選ばれただけあるわ。
これからの成長が楽しみだ。

羽生君と宇野君のショート、フリーは生中継後も各テレビ局でおかわりたくさん見たけど何度見ても感動してしまう。

しかしながら今回一番驚かされたのは宇野君のインタビュー。
「最初のループ失敗した後笑えてきた」って言ってたけどそんなに冷静に考えられるものなのか。
不思議チャンなのか鋼のメンタルなのか。
そして試合後の各TV局でたらいまわしにされつつインタビュー受ける様子はちょっと面白かったぞ。
羽生君はいつでもニッコニコなのに隣でぼや~んと眠そうな宇野君…。
そして彼がフリーで演じた曲は「誰も寝てはならぬ」…。
あれはつまり、「誰も寝てはならぬ(俺も眠いんだからさ)」ということを意味していたのでは…?

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