袖っ子さん

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お箸が持てない。

袖から半分手を出すことを「萌え袖」と呼ぶけれども、この場合はどうなんでしょうね。

レオノーラの袖の長さとローブの裾ズルズル具合を見ているとハンギョドンとかオバQが脳裏をよぎります。
んでもって、握手する時袖ごしに相手の手を握っているレオノーラを想像しているうちに
幼少期の苦い思い出が蘇りまして。

小学生の時に某ずんぐりむっくりランドに行ったときのことである。
(ちなみにそのテーマパークに「ハハッ」と笑うネズミはいない。
いるのは日本で有名な仕事を選ばない猫のキャラクターだ)
ハンギョドンという水色のサザエさn……おっとあさひが丘駅から誰か来たようだ。
ええと、つまり、魚が二足歩行の生命体に進化したような、
サハギンの親戚みたいなキャラがいたわけです。
そのテーマパークではじめて着ぐるみというパフォーマーを目にして
幼い私の心はウキウキウォッチング。
ハンギョドンの着ぐるみが私と握手しようと手を差し出してくださったわけです。
もちろん喜んで握りました。
しかしながら、その瞬間凍りつきました。
今でも忘れられません。
あの、着ぐるみごしに伝わってきた五本のやわらかな肉の感触……!
即座に脳内にすりこまれる人間の気配……!
鳥肌立ちました。
なんていうか、もっと大きなぬいぐるみのようなものを想像していたんだけど……。
思った以上にやつらは人間でした。

それ以来、私は着ぐるみ着たキャラクターにはあまり近寄らない。
実は某「ハハッ」王国のキングと必ず会える、写真が取れるっつー場所にもあんまり行きたくない。
未だに抵抗あるんですよ。

で、レオノーラの袖の件に戻るんだけど、ラッパみたいだから「ラッパ袖」でいいんじゃないかな。
まあ、個人的な感情にもとづいて命名するなら「ハンギョドン袖」なのだけれども。

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