絵を描く上で苦手な色や偏りがちな配色がわかると、出番の少ない色を活躍させることも考えるようになるので、結果的に絵の幅を広げるのに役に立ちます。
それにくわえて、色の組み合わせを考えたり、仕上がりイメージからキャラクターの性格を想像するのがとても楽しい。キャラクターはデザインやポージングだけでも十分いろんな印象を与えられそうですが、配色はその最終段階にあるので試行錯誤のしがいがあります。
今回はボールペンで描いた絵が何枚かあったので、配色の勉強に使いました。ベースカラー、サブカラー、アクセントから―を考えつつ、好きな色で塗ってみてどういう雰囲気に仕上がるかを確認。
やっぱり色の持つ力って不思議ですね。
カラーリングしだいで第一印象やそのキャラの性格までとらえ方が変わる。自分の絵ですらそう思うわけだから、リアルや巷にあふれている作品だとさらに色の効果を受けているのでしょうね。自分が好むと好まざるとにかかわらず。
これは背景の色も含めてどうなるか実験。季節的には秋から冬といったところかな。
左と右の少年はダークブルー系統の色にオレンジや赤で差し色を加えてみました。どっちも性格的に頼れそうな感じです。
中央の子は良家のおぼっちゃまっぽくなりました。
紫を多めに使うとやっぱり品がよく見えますね。差し色はアップルグリーンです。緑も紫も中間色なのでこの子は性格的に平和主義者でしょう。
左の子は青緑と黄色っぽい色を合わせてみました。茶色は引き締めるために採用。明るい優等生っぽくなりました。
右の子は一枚目のおぼっちゃまとは違う紫を使ってみようと思って、ベースカラーはやや暗めのトーンでまとめました。忍びとかアサシンとかそういう系統の家の子って感じがします。
これはもう多すぎるからざっくりと説明します。
イエローベースの色とブルーベースでも普段使わない色を試してみようと思ってこうなりました。
私はくすんだイエローを二次元でも三次元でも、服の配色に使ったことがほとんどありません。何故なら自分にとって、ファッションやメイクで一番似合わなかった色だから。
たぶん、無意識に避けているのだと思います。そうならないように、なんとかキャラデザだけでも格好良く描けるようになりたいね。
これは背景色次第で雰囲気も変わる…のではないかな。
髪、肌、目、服の色で、どんなイメージに仕上がるか試しました。
左は若干チャラ男っぽいかな…。右の子は理知的で優しそうです。猫ちゃんはちくわが気になるお年頃ってところでしょうか。
やっぱり私は青~紫系統の色が好きですね。緑とピンクも選んでしまいます。
以上、クロッキーに描いたラクガキをスキャンして色をつけてみるだけの、カンタンな配色の実験とお勉強でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!