CAFE801に行ってまいりました(最近読んだ漫画~BL部門その2~)

引き続き漫画のレビューです!
先日初めてBL漫画喫茶に行ってきたので、今回はそこで読んだ漫画を中心にレビューしたいと思います。

利用したのは池袋にあるCAFE801というBL専門の漫画喫茶です。
お店の看板や入口は控えめな感じなのではじめて行く人はちょっと戸惑うかも。
私も「ホントにここで合ってる!?」とビルの階段上りながら不安になりましたヨ。
玄関で靴を脱いでスリッパに履き替えてから入店します。
店内はかなり静かでまったりした空間です。
どことなく隠れ家みたいな雰囲気。
都会のど真ん中とは思えないくらい。
サンシャイン周辺ってオタク文化とスイーツ文化が融合している稀有な場所だなあ、とあらためて不思議な気持ちになりました。

実は7月の頭くらいに一度行ってその数週間後にまた行きました(笑)。
二回も行ったのに本を読むペースが壊滅的に遅いせいで、あまりたいした数は読めなかったのが悔やまれます。
ちなみに二回ともフリータイム(1800円)+個室(200円)で利用しました。
人目が気になる!寝転がって本読みたい!漫画喫茶行ったときは普段から絶対フルフラットシート!
という方は200円ケチらずに個室使ったほうがええですよ。
ただ、CAFE801の個室は一つだけ難点がありまして。
普通の漫画喫茶の個室と違ってドアがついてないんですね。
そのかわりにストリングカーテンでシャットアウトしてる感じです。
ぶっちゃけ個室の中丸見えみたいなものですが、来ているお客さんはみんな本に夢中なので大して気にならないと思います。

あと!これは私が個人的に熱烈に伝えたいことを二つ。

1、店内の隅にはPCが一台置いてあってコミック検索ができるのですが、これがもうおそろしいほど重い!!

2、漫画はすべてジャンル別に収納されているのでお目当ての漫画があったらまずジャンルを見極めないと迷子になる!!

そういう仕様だとは知らず、初回では10分くらいうろうろしました。
作家や出版社別にしてもらえるとありがたいんだけどナー……。

一応店内にどこの棚が何のジャンルなのかを記した地図はあるので、それを見ながら探すのも楽しいといえば楽しいかも?
BL業界ではもしかしたらとっくの昔に確立されているのかもしれないけど、私としては一番衝撃的だったジャンルが「アラブ系」
きちんと専用の棚があってひっくり返りそうになりました。
まだ一冊も読んでないのでまた足を運んだ時にでも読もうかな。

土日は午後になるとかなり混み合うので、行くとしたら平日か開店と同時に入ることをオススメします。

こっから読んだ漫画のレビュー!
ネタバレもあるので気を付けてください~。

――――――――()カッコ内はCAFE801内の本棚に書かれているジャンル名です。

「さんかく窓の外側は夜 1~2」(ジャンル:職業その他) ヤマシタトモコ
ベッドシーン:無

スマホの広告でずっと気になっていた漫画その1。
眼鏡を外すと幽霊が見える書店員の青年が主人公です。
ひょんなことからおばけ退治専門(?)の兄さんに目をつけられてタッグを組むことになるお話。
1巻の方がおどろおどろしいエピソードが多めな気がするので怖い話ばっちこいな方は是非。
空気感とか間で魅せるタイプのホラーなのでじわじわこみあげてくるものがあります。
主人公の相方が無表情で人間らしい感情をほとんど見せないので、作中では彼が一番おっかないことに後々気づきました。
これはBLというより完全にホラーやミステリーの類かな。
物語の中に謎や伏線がいくつかばらまかれてます。
続きが超気になる漫画!!!

「純情ビッチ、ハツコイ系」(ジャンル:大学生) おわる
ベッドシーン:有:★★★★★

スマホの広告でずっと気になっていた漫画その2。
絵が上手い、カワイイ、セクシーの三拍子そろってます。
キャラクターはみんな大体クセがなくて受け入れやすいです。
勢いのあるエロとぶっ飛んだギャグが好きな方にオススメ。
日常シーンだけでなく濡れ場にも笑いどころがあります。
個人的に一番可愛そうだと思ったのは「うさえもん」です(笑)。

「落ちぶれ紳士に愛の唄」(ジャンル:職業その他) ユキムラ
ベッドシーン:有:★

自分がその時使っていた個室の前の棚を見ていたらたまたま目に入ったので手に取ってみました。
ストーリーと主人公のキャラクターが物凄いツボです。
マジメで一途なんだけどちょっと抜けてたり嫉妬心持ってたり……。
私はこの主人公の気持ちに感情移入しまくりでした。
課題や試練にぶつかる度に苦悩し、葛藤するシーンなんか何度共感したことか。
人の才能を妬む微妙な心理に関しては思わずうなりましたよ。
がっつり恋愛モノに浸かるというより一人のサラリーマンのドキュメンタリーを追っている気分でした。
百貨店のスイーツフェアや物産展とかの舞台裏に迫るドキュメンタリーって夕方のニュース番組で時々やっているじゃないですか。あれを眺める感じに近いかも。
この物語の主人公も仕事にしろ恋愛にしろ成功を応援したくなるような人間味あるキャラです。

「ウィルトゥース」(ジャンル:ガチムチ) 田亀源五郎
ベッドシーン:有:★★★★★

表紙からして凄いインパクトがあります。
剣闘士と雄々しいマッチョメンが好きな人にはたまらない一冊。
とにかく画力が高いのでゲイ術書としても素晴らしい漫画です。
局部が無修正なのにはびっくらこいたぞ!
でも絵柄的に修正入れるほうがいやらしい気がする!フシギ!
話の流れ的にバッドエンドコースかと思ったらちゃんとハッピーエンドでよかった。

「12星座男子」(ジャンル:新刊だったハズ) 紫妲 たかゆき
ベッドシーン:有:★★★

タイトルどおり 12人の男子が登場します。
1星座につき一人ずつ、計6組のカップルのお話が収録されています。
うろ覚えなんだけど、

1、うお座×おひつじ座
2、おうし座×みずがめ座
3、かに座×やぎ座
4、しし座×おとめ座
5、てんびん座×さそり座
6、ふたご座×いて座

という組み合わせだったはず!

各星座ごとの特徴や性格を生かしたキャラクターやストーリーになっているので自分好みのカップルを探すのも一興。
ちゃんと星座占いの監修者がついていてお話とお話の間に各星座占いのミニコーナーがあります(この星座の男子が攻めだったら性格はこういう感じ、みたいな)。
お話もキャラクターも悪くないんだけど「12星座」というテーマ以外で特にここをオススメしたい!というポイントはなかったです。
あとこれは個人的な意見なんだけど、うお座の男子だけは私のイメージと違ってました(お話の中ではヤンキーキャラなのです)。
うお座っつったらゆるふわ癒し系でポエマーでナチュラルに恋愛ハンターでバイクと車と釣りと女の子のおっぱいと芸術(特に音楽関係)が大好きな宇宙の波動をキャッチできる12星座イチの不思議チャン、というのが私の中の揺るぎないうお座像です。
別にうお座の方を叩いているわけじゃないのでそのへんは誤解なきよう……。
ヤンキーキャラは嫌いじゃないけどちょっとしっくりこなかった。

この漫画は自分の中の星座に対するイメージをすり合わせながらああでもないこうでもないと脳内で議論を交わしながら読むのが一番イイのかもしれない。

「コンビニ」(ジャンル:職業その他) 紺野けい子
ベッドシーン:有:★

登場人物は某6人組アイドルグループがモデルです。
コンビニを中心に様々な事件が起きます。
この単行本に関してはBL色は弱めでほとんどが青春ものみたいな感じです。
紺野さんらしいピュアでまっすぐな男の子たちのちょっとイイ話が詰まってます。
BLとは関係ない話↓
私は紺野けい子さんの描く男性はもちろん好きなのですが、同じくらい女子も物凄く好きです。
なんか嫌味がないんですよね。ハッキリした性格の子が好みだからかも。

「In These Words 1~2」(ジャンル:オススメとか新刊がある棚…だったはず) Guilt|Pleasure
ベッドシーン:有:★★★★★

スマホの広告でずっと気になっていた漫画その3。
もう既に超有名な上にAmazonのレビューも軽く100件超えてるのでそちらを見たほうが早いかも。
レビューでも書かれているとおり、この漫画は恋愛もの大好きでがっつりラブロマンスなお話を読みたい人には全く向いていません。
ミステリーやサスペンスもの、ハードなSMや「苦痛」を連想させるものが好きな人は結構楽しめるかも。

とりあえず熱烈に伝えたいことは三つあります。
一つは絵柄がパーフェクトすぎてただただひたすら尊敬。
二つ目は扱っている題材が自分の大好きなミステリー、サスペンスもの。
三つめはこんなに好みのツボが抑えられているのにもかかわらず唯一苦手なスプラッタ&グロテスクなシーンがたくさんあること。

特に1巻はすさまじいです。ハードです。エグいです。残酷すぎてきついです。
ナイフで体切りつけたりスタンガンでショック与えたり……ほかにも色々。
BL漫画というより終始ホラーかサスペンス映画を見ているような気分でした。
それでもストーリーへの好奇心と興味が惨いシーンに対する恐怖を上回ったおかげでなんとか読破。
この漫画は作者の画力が高いだけあってセクシーなシーンはそれはそれは見事なのですが、同時に苦痛を感じさせるシーンは見ていて本当にメンタルごりごり削られます。
ただ、なるべくセリフだけは目で追うようにすることをオススメします。
なぜかというと1巻で交わされる会話ややりとりが2巻以降の物語への重大な伏線だったり大事なキーポイントだったりするのです。
2巻の冒頭で「えっ!?」となる出来事があるのですが、そのシーンを見てこの漫画は是非追っかけねばと心に決めました。
ちなみに2巻は結構甘々な雰囲気です。あとステーキ食べたくなるネ。
遊園地のアトラクションに例えると1巻がジェットコースター&お化け屋敷だとすれば2巻はメリーゴーランド&観覧車かな。
伏線の回収やお話の結末が気になって仕方がない漫画です。
1巻と2巻発売までの期間が1年半くらい空いているんだけどこのクオリティじゃ仕方ないか~。
はやく続きが読みたいっ。

「魔法が解ける迄」(ジャンル:ショタ) つくも号
ベッドシーン:有:★★★★★

スマホの広告で気になっていた作家さん。※ちなみに広告に載っていたのはこの漫画とは別の作品です。
絵柄、キャラデザ、ストーリーすべて好みです。
つくも号さんは絵は上手いわ話の引き出しは多いわでポテンシャルがとんでもなく高いです。
ちょっとしんみりするお話からコミカルなお話まで幅広く手掛けてます。
そして中学生くらいの男の子が全員激烈にカワイイ。
個人的にこの年代の男の子が出てくるお話には作者自身の並々ならぬこだわりを感じる……。
この単行本の中だと負けず嫌いで勝気な主人公と飄々としたハイスペック少年のお話が一番好きです。
主人公が単純なんだけど可愛いんだコレが。
表題作の「魔法が解ける迄」はオチが切ないです。
思春期特有の心と体がちぐはぐな感じがうまく表現されていてちょっとしんみりします。


「最後の三月」(ジャンル:ショタ) つくも号

ベッドシーン:有:★★★★★

収録されているお話はどれもストーリー的にもセクシー要素的にも楽しめました。
が、ところがどっこい最後の表題作にとどめを刺されました。
これだけ唯一無理矢理系でした、ハイ。
ただよーく見るとグレーゾーンなんだよな……。

【1話or1巻でリタイアした漫画】

「純情ロマンチカ 1」 中村春菊

リタイア理由:1巻で綺麗にまとまってたので。

「抱かれたい男1位に脅されています」 桜日梯子

リタイア理由:1話目で強引にアレしてもその後へっちゃらな流れについていけなかったので。

「野ばら」 雲田はるこ

リタイア理由:登場人物たちが既に幸せオーラ全開だったので。絵は可愛いネ。

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