Daily sketch 16

Real time:1h

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聴覚デバフと爆音ライブの話。

大学生の頃に友人に誘われて渋谷の某ライブハウスで複数のロックバンドのライブを観たことがあります。
ライブハウスでロックを聴いたのはこの時が初めてでした。
最初は生演奏のあまりの音の大きさにびっくりして耳が破裂するのではないかと思いました。
この時はサンボマスターとかフジファブリックが出演していましたね。
サンボマスターが出てきたとき客が「ひっこめー」とか(もちろん冗談で)言ってたのがおかしかったです。

大体3、4時間くらいでライブは終了し、さて、夜ご飯でも食べに行きますか、と外に出た瞬間、耳に違和感を感じました。
なんだか耳鳴りがずっと続いているような、プールの後に耳の中に水が残っている時のような、周囲の音がこもって聞こえたのですね。
ずっと狭い場所で爆音の音楽を聴いていたせいで、耳が一時的に聞こえにくくなったのは初めての経験だったので戸惑いました。
体の一部がいつもどおりに機能しないことは、私にとってものすごく不安を覚えるものでした。
特に聴覚の半分が奪われた状態だと、イヤホンをつけて音楽を聴きながら歩くのとは違って、ものすごく神経をとがらせて行動しないとまずいなと感じました。
なにせ、近くにいる友達の話し声ですら遠くでしゃべっているように聞こえたので。
夜も遅かったし、ものかげから何か出てきたり、後ろから車などが来ているのに気づかなかったりしたらどうしよう、とかあれこれ考えてしまったのです。
すごい小心者すぎて今なら笑い飛ばせるけど当時は必死でした。
その後、夜の渋谷で友人たちとオールをしましたが、その間ずっと音が聞こえにくいという不安でビクビクしていました。
そのせいで遊んだり、歌ったり、会話を楽しむ、電車に乗る、などの日常的な行為が特殊な任務に早変わりですよ。
ちょっと大げさかもしれませんが、この時だけ自分の中で動物的な本能、とりわけ長い間忘れっぱなしになっていた野性的な部分が復活したような気がしました。
いやぁ、あれは本当にコワかったけどいい経験だった。

そんなわけで爆音の音楽やライブには苦手意識を持っています。
クラシックコンサートとかは平気なんだけどね。
しょっちゅう室内のライブ言ってる人は耳聞こえにくくなったりしないのかなあ。